子供は大人に比べて頭の比率が大きいので、頭のけがは起こしやすい、とは言っても実際に自分の子供が頭を打てばビックリしますよね。
相談の一つ目、軽症と重傷の見分け方ですが、今回は頭のけがでの判断基準と解釈して説明します。
《家で様子を見ていい場合》
①すぐに泣いて、泣きやんだ後すぐに遊びだした②頭の皮膚から血が出ていない(少しの場合はガーゼをあてる)③たんこぶができていない、あっても大人の親指程度④すぐに泣いて泣き寝入りして、目が覚めても吐かない時
《病院を受診した方がいい場合》
①頭を打った後、泣くまで数十秒かかった②顔色が悪く吐き気がある③出血がひどく、皮膚が切れている④二〜三回以上吐いた、など
もちろん、意識が無くなったり、けいれんを起こしていたりする場合はすぐに救急車を呼んでください。相談者の頭を冷やした処置も、とってもいいことです。
二つめの質問、けがの対処法ですが、子供につきもののけがといえば、擦り傷。しっかりと傷口を洗ってきれいなガーゼをあてる。傷の組織をいためるのでアルコールなどの消毒液は使わないでください。汚い石や、錆びた釘が刺さった場合はすぐに病院に行ってください。
あと、今の時期に多いやけど。軽いものであれば、きれいな冷水で十五分以上痛みがなくなるまで冷やす。無理に衣服を脱がせないのが重要です。この他にも様々なけががありますが、落ち着いて対処することが何よりも一番大事です。
(作川 真悟 / 看護師)