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子育てお悩み Q&A

入園・入学の悩み

    
Q1

登園前のかんしゃくへの対応は?

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わたしが働きに出るようになり、娘が登園前に急にかんしゃくを起こしてぐずるようになりました。だっこしてなだめても収まらず手がつけられません。夫はしつけのために叱った方がいいと言うのですが、なおさらひどくなりそうで心配です。対応に困っています。(福井市、30歳代母親)

A1

お母さんご苦労様です。

お母さんがお仕事に出られたことで、今までのように娘さんと十分にかかわる時間や、ゆとりを持ってかかわってあげていたことが難しくなりましたね。

お母さんにとっては、朝起きてから夜寝るまで、食事の準備や家事、育児に追われ、あわただしく時間が過ぎていくのではないでしょうか。娘さんが眠りにつくとやっと“ホッ”とできる毎日ではないかと想像できます。

そんな生活の中で、「早くしなさい」とせかすことが多くなり、親子での心地よい時間が少なくなったのではないでしょうか。娘さんもお母さんの忙しさを感じ取り、頑張ろうという思いと、甘えたいという思いから不安定な気持ちになって、それがかんしゃくをおこしてぐずるということで表われているのかもしれませんね。でも、叱って泣 き止ませようとするのではなく、お母さんがされているように、娘さんの思いを受け止めやさしく抱きしめたり、短い時間でもスキンシップをとってあげたりして下さいね。

今、かんしゃくを起こしてぐずっているとしても、お母さんとのフワフワとした温かい関係があれば必ずかんしゃくは治まってくると思います。

かんしゃくは、娘さんの心の成長の表われととらえ、温かく見守ってあげて下さい。また、お母さん自身のイライラや不満が娘さんのかんしゃくに表れることもありますので、上手に気分転換をし、お父さんと協力して子育てを頑張ってください。

(板倉 佳子 /保育士)

Q2

幼稚園での親同士の付き合いが不安です

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3歳の息子がもうじき幼稚園に入園します。入園すると、園の行事で保護者同士の付き合いが多くなると聞きます。母親である私は以前、うつ病になって休職したことがあり、回復した今も人前に出ることに抵抗があります。父親である夫は仕事が多忙で助けが期待できず、夫の両親と同居していないので、祖父母の助けも期待できません。入園を間近に控え、親同士の付き合いがきちんとできないと息子の園生活に何らかの支障が出るのではないかと心配が募っています。(30歳代母親、福井市)

A2

園生活への支障ですが、基本的に心配ないと考えられます。

幼稚園は学校教育法で定められた「学校」です。適当な環境のなかでその心身の発達を助長することを目的としています。そのため幼稚園は行事が多く、まだ手がかかる年齢なので、保護者の支援が必要ですが、お子さんに視点あて、幼稚園生活を見に行こうと軽く受け止めてください。人前に出ることに抵抗があっても、買い物程度は出来るのでしたら大丈夫ではありませんか。

ご主人やご両親の助けは期待できないと決めていますが、お母さんが思っているだけかもしれません。可愛いお孫さんのことなら、ご両親もきっと喜んで助けてくださるのではないでしょうか。

これを機会に、ご主人はもちろん、ご両親にも治る病気であることをよく理解してもらい、一人で抱えないで、自分の無理な部分は協力をお願いしてみませんか。そして、自分の状態を園の担任に話し、何かの時のサポートをお願いしましょう。きっと幼稚園はお母さんを助けてくれますよ。

(北村 清惠 / 社会福祉士)

Q3

宿題はどこまで手伝ってもいいのでしょうか?

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今月から長男が小学校に入学します。気になるのは毎日の宿題です。「最近は親が手伝わないとこなせない」と先輩ママに聞いたのですが、そのくらいレベルが高かったり、量が多かったりするのでしょうか。親はどこまで手伝う必要があるのでしょうか?ひらがなや自分の名前は書け、簡単な計算はできますが…。(大野市・30歳代母親)

A3

算数や国語など教科の学習は、原則的には学校で行うのが基本だと考えています。家庭でなすべき最も大切なことは、学習したくなる雰囲気作りではないでしょうか。そのためにも、保護者は子どもの学校生活に関心を持ち、前向きに生きたいものです。子どもの方から、今日学習したことも含めて、学校であったことを早く親に伝えたいと思うようになればしめたものです。

とかく、親は、子どもをよくしたいばかりに、結果や欠点ばかりが目につきますが、一呼吸置いて、ほめることから始めたいものです。

ご質問の宿題ですが、最初から、安易に手伝うことが習慣化すれば、子どもの中に依存心が生まれ、自ら学ぶ楽しさを身につけることはできないでしょう。家庭を第二の学校にするのではなく、「勉強は難しいかもしれないけれど楽しいものだ」と思わせることが大切だと思います。

先ずは、子どもにやらせてみて、その後、親が目を通されてはいかがでしょうか。こうした中で、子どもの得意な部分や不得意部分が明らかになります。

不得意部分については、親の支援によって解決するのかどうかをよく見極め、できないようであれば手遅れにならないように受け持ちの先生に相談されてはいかがでしょうか。

私がおすすめしたいのは、読書習慣をつけることです。読書によって身につけた読解力は、あらゆる学習の基礎になるからです。

また、遊びも子ども達の成長にとっては大切なことであることを忘れないで下さい。

(山 範男 / 教諭)

Q4

仕事等もあり、保育園の保護者会の活動ができるか心配です

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長女が保育園に入園しました。近々、保護者会の役員決めがあると聞きました。バザーや夏祭りなどの行事の企画運営に保護者会がかかわることがあると聞いており、役によっては、行事が近づくととても多忙になるそうです。共働きで、介護が必要になりつつある義母もおり、保護者会活動をこなせるか心配です。役員決めの日がゆううつです。園で何らかの配慮をしてくれるのでしょうか。(福井市、20歳代母親)

A4

お子さんの入園で、お母さまが保護者会のいろいろな情報を耳にし、今の状況で役員に選出されてもこなしていくことが出来るだろうかという不安と、一方で真摯に取り組まなくてはいけないという思いが十分に文面を通して伝わってきます。

入園された保育園の保護者会では、行事の企画運営にかかわることをされるようですが、保護者会における活動では、子どもの成長を共に育むことが目的のひとつであることから、保護者同士の交流を図るとともに協力関係や相互の理解を深める大切な場でもあります。

しかし、お尋ねのように、役員に選ばれてもそんなに負担に感じることはありません。保護者会活動が事情により出来ないときがあれば、出来ないことを園に伝えればよいと思います。きちんと事情をお話になれば、必ず分かってもらえると思いますので心配しなくてもよいと思います。ご自身が出来る範囲の中で、たとえば行事の準備や後片付けのときなどのそれぞれ時間の許すときに取り組んでいただければ十分だと思います。

何かあったときや出来ないときに、人に頼ること、「助けてね」と言えることはよいことではないでしょうか。同じ保育園に子どもを預ける仲間として保護者会の方とも「お互いさま」という助け合いの関係づくりが出来ていくのではないかと思います。

大切なことは、支えあうことではないでしょうか。一人で悩まないで、助けてくれる人をどんどん増やしていきましょう。

(川畑 ミツコ / 保育士)

Q5

仲良しの友達と違うクラスになってしまったのですが・・・

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小学3年生の息子がクラス替えで仲のよい友達と離れてしまいました。新しいクラスには、気軽に話せる子がいないらしく、朝、学校に行くのがおっくうになっているようです。「クラスが離れても、その子と友達関係を続ければいいじゃない。休み時間や下校後に遊べばいいじゃない」と助言するのですが、いったんクラスが別になると、その子になかなか積極的に声をかけられないようで、せっかくの友達なのに疎遠になってしまいそうです。(福井市、30歳代母親)

A5

進級したばかりで、お子さんは新しいクラスに慣れなくて引っ込み思案になっていると思われます。「友だちはいいなあ」と感じて友だちが欲しいと思う気持ちでいっぱいだけど、どの様に関わりを求めていけばいいのか具体的なコミュニケーション方法が分からなくて困っているのです。

お母さんとしては心配でたまらずに、「友だちはできたの」と聞くことが多くなってはいませんか?「積極的に話をしよう」「明るくしないとダメだよ」などの声かけをして逆に不安感を持たせてしまい、ネガティブな状況に追い込んでいるのではないでしょうか。

大切なのは、できるだけポジティブな状況を生み出す具体的な方法をアドバイスすることです。例えば、クラスが離れた仲良しの友だちを家に招く計画を一緒に立ててみることもいいでしょう。「新しいクラスで楽しい話をしていたら教えて」などと、クラスの子の話に耳を傾けるきっかけ作りをしてみることもいいでしょう。そうした中で「お母さんはいつも味方だから困った時には相談してね」というメッセージを伝えれば、安心感や様々なことへの自信が湧き出してきます。

また、友だち作りを学校だけに限定しないで、児童館や公民館の行事などに親子で参加して、友だちとの交流の場を共に広げていくのも効果的です。こうした体験でコミュニケーション力が高まり、学校でも緊張感なく友だちができるようになってくるものですよ。

(岩田 美子 / 教諭)

Q6

保育園の出来事を自分から話してくれません

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息子が保育園に入園したのですが、園での出来事を自分から積極的に親に話してくれません。「今日は誰と遊んだの?」とか「給食のおかずは何だった?」と聞けば答えが返ってくるのですが・・・。登園を嫌がるわけでもなく、園生活でつらいことがあるわけでもなさそうなのですが・・・。ママ友に聞くと、たいてい帰宅後に楽しそうに一日の出来事を話すそうです。こちらからいろいろ聞くべきか、自分で話したくなるまで待つべきか、どうしたらよいでしょう。なぜ話したがらないのか、理由が分からず不安です。(越前市30歳代母親)

A6

お子様のご入園おめでとうございます。

今までご家庭でお子様とたくさんとふれあいをもち、成長を楽しみに子育てされてきたことが伝わってきます。園に送り出した後、誰と遊んだのかな?お友だちはできたかな?など、とても気になると思います。

お子様にとって初めての集団生活は、部屋の中もお友達も遊具もすべて新鮮なことばかりだと思います。興味津々で新たなことを全身で受けとめる毎日が続きますね。また、お子様一人ひとりの受けとめ方は、さまざまです。ことばにならないくらい、今はいろいろなものを見たり聞いたり吸収しています。少しずつ園の生活になれ、自分の好きな遊びをみつけたり、気のあう友だちが出来てきたりすると、気持ちにも余裕が出来自分から話し出すことも増えてくるのではないでしょうか。

おしゃべりは自分から積極的に話をする子とそうでない子がいます。また、感動したり心が動かされたりする体験をすると自然と人に話したくなるものです。まずは性格や気持ちを察してあげ、お母さんとお子様のふれあいの時間を楽しまれることが大切だと思います。

また、保育園の送迎時や連絡帳などで担任の先生におたずねになるなど、連携をとることでお母さんご自身の安心に繋がるのではないでしょうか。

(戸田 三枝子 / 保育士)

Q7

入学前に読み書きができなくても大丈夫でしょうか?

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6歳の次男が、平仮名や片仮名の読み書きが苦手です。話し言葉に問題はありません。動物などの絵とセットになった平仮名表の文字は、答えが連想しやすいのか問題なく読めるし、お手本を見て書くこともできます。でも文字だけ見せても読めないようで、お手本なしでは書くこともできません。小学校入学を控え、心配です。(敦賀市、30代母親)

A7

文字の読み書きの学習は小学校に入学してから行われます。しかし、現代の子ども達の多くは、入学前には文字の読み書きが出来るようになっています。

日本語の平仮名やカタカナは、1文字に対し1つの音が結びついた文字といえます。一般的には5歳ころまでに、自分の話していることばが1つのかたまりではなく、いくつかの音に分解できること、そしてその1つ1つの音が文字と対応していることに気付いていきます。そして「しりとり遊び」のように、ことばの中の特定の位置の音を抜き出し、その音を別の位置に置き換えることもできるようになります。このような言葉の発達が文字を身につけるための基礎となります。その他、「い」と「り」、「わ」と「れ」のように、よく似た形の文字の違いに気づける『注意力』や、上下左右の『空間を把握できる力』、目で見た形をそのまま手の動きで再現できる『目と手の協調運動』が身についていることも文字の読み書きに影響を与えます。

このように様々な力が合わさって、はじめて文字の読み書きが可能になります。よってこの種々の発達の一部もしくは全体が遅れている場合、文字の読み書きが困難になります。このような場合は、単にプリントや本読みを繰り返し練習しても、読み書きができるようにはなりません。単に発達がゆっくりなのか、それとも発達の遅れがあるのかの判断は、子どもの発達を専門としている小児科医や言語聴覚士による検査が必要です。読み書きの問題はそのまま学校での学習の難しさに結びつきます。「心配だな。不安だな」と思われる方は、入学前に是非お近くの専門家にご相談ください。

(西尾 桂子 / 言語聴覚士)

Q8

共働きで、延長保育を渋る娘が心配です

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4歳の娘の母親です。共働きなので、保育園で夜まで延長保育をしてもらっています。最近、夕方になると娘が園で「早く家に帰りたい」と泣くようになり、朝も登園を渋るようになりました。転勤族なので、近くに頼れる実家や親類もいません。この先心配です。(福井市、30代母親)

A8

ご両親が働いておられ、忙しい毎日お疲れ様です。

お子さまが、保育園に元気に通って過ごしてくれる事が、ご両親の何よりのパワーの源となるのでしょうね。

でも、お子さまが元気なくて「早くお家に帰りたい!」と言われるとお母さん自身もお仕事をしていても心が痛むことでしょう。

お母さんが困ってしまわないように、どうしたらよいか考えてみましょう。

同じように共働きをしている方が保育園や近所におられませんか?一緒に話せる友だちを見つけ、お休みの日に親子でおしゃべりをしてみるとどうでしょう。

また、お父さんや職場の方に相談して、延長保育をしなくてもよい日を月に1~2回でもお願いできないでしょうか。

カレンダーにお母さんと一緒に○印をつけて「この日は、お母さん、早くお迎えにいけるからね」など、わかるようにしておくと、その日を楽しみにして、笑顔で保育園に行けるかもしれません。

そして、お母さんやお父さんは、○○ちゃんが大好きで、お母さんも早くお迎えに行きたいと思っている事や遅くまで保育園で待ってくれてありがとうという思いを伝えてあげてください。

保育園では、お子さまが安心して過ごし、楽しく園生活を送れるように1人ひとりを大切にして保育にあたっております。家庭だけで解決しようと思わず、保育園の先生にお子さまの気持ちやお母さんの気持ちを伝えてみてください。お母さんが楽になると、笑顔が増えてくると思います。一緒に子育てをしていきましょう。

(村上 千惠子 /保育士)