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子育てお悩み Q&A

食事と偏食

    
Q1

離乳食の暑さ対策について教えて下さい

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生後9カ月の長男を連れて家族で泊まりがけの旅行を計画しています。近場のお出掛けのときには離乳食を持ち歩くようにしているのですが、泊まりがけのときにはどうしたらよいでしょうか。更に何食分も持ち歩くのは、腐らないか心配です。離乳食の暑さ対策について、食材選びや調理法、持ち運び方も含めて教えてください。市販の瓶詰め離乳食は暑さに強いのかも知りたいです。(敦賀市、30歳代母親)

A1

9ヶ月というと、歯茎でつぶせる位のものを食べ、3回食が始まる頃ですね。一日目を、近場のお出掛けと思えば手作り離乳食を、冷凍して持ち歩くことも出来ますが、子どもさんの口に入るまでは、しっかり冷凍されている方が安心ですので、魔法瓶式のケースの利用をお勧めします。でもしっかり冷凍されていても、作る時点で汚染されていては大変です。衛生面に十分気を付けて調理しましょう。

栄養バランスと食べやすさを考え、ごはん類・肉魚類・野菜類を混ぜ合わせた粥にして充分熱を通すことも一つの方法です。また、ベビーフードの活用もお勧めします。ビン詰め・レトルトパウチなどは、直射日光を避け、高温の場所に長時間放置しなければ、常温で持ち運びが出来、そのままでも食べさせることが出来ます。主食とおかずが別々の容器に入ってワンセットになった、お弁当のような手軽なものもあります。さらに、宿泊先によっては、離乳食を出してくれる宿もありますから、調べてから行かれるのも良いでしょう。

大人の外食メニューは、味が濃く香辛料を使ってあるものが多いので、すりつぶしたり、薄めて食べさせたりすればいいというものではなくお勧め出来ません。暑い時期でのお出掛けには、まずは安全・安心!併せてお母さんも旅行を楽しむ事が出来るよう、無理なく工夫されたら良いと思います。
(久保 陽子/ 管理栄養士)

Q2

夏の外出時、離乳食の持ち運びで工夫できることは?

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9カ月の乳幼児の母です。外出することが多くなってきたのですが、夏に離乳食を持ち歩くことの衛生面が気になります。食材や調理法、持ち運び方法などで工夫できることがあれば教えてください(鯖江市、20歳代母親)

A2

9ヶ月頃になると行動範囲が広がり、お出かけする機会が増えてくる頃ですね。離乳食の回数も増え、食事の時間になると離乳食のことが気になることと思います。 離乳食は水分が多く含まれているため、暑い時期に常温で保存したものを食べさせるのは心配です。手作りの離乳食は、小分けをして冷凍保存したものを保冷バック等に入れて持ち運んではいかがでしょうか。食べるときは、電子レンジ等で十分加熱すると安全です。

加熱することができない所へお出かけする場合は、当日の朝に家庭で清潔に作った離乳食を保冷バックに入れて持ち運びましょう。その場合、軟らかめのおにぎり程度の水分量のものであればよいのですが、それよりも軟らかいものは傷みやすいので、持ち運ぶのには向きません。

手作りの離乳食を持ち歩くのは大変なこともあります。衛生面から考えても月齢にあったベビーフードを利用するのも1つの方法です。 また、ご家族が外食する場合は、おとなの食事から取り分けてはいかがでしょうか。軟らかく、味が薄いものを選んで食べさせてあげましょう。メニューは赤ちゃんが食べやすいお料理の多い和定食がおすすめです。ただし、生もの(冷奴、刺身等)は避け、必ず火の通ったものから取り分けてください。少しでも食べやすくするため、スプーンやフォークは普段使い慣れたものを持って行くといいでしょう。
(塚崎 千香 / 管理栄養士)

Q3

入園前に野菜嫌いをなくさせるには?

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保育園入園を控えた3歳の娘がいます。好き嫌いが多く、特に野菜が大の苦手です。家では細かく刻んだりして食べさせる工夫をしていたのですが、克服できていません。保育園では週に何度か給食の日があります。好き嫌いの克服は入園後でも間に合うでしょうか。好き嫌いの克服を園に任せてしまうようで気が引けるのですが、どうやら入園までに間に合いそうもありません。(30歳代母親、福井市)

A3

初めてお子さんを手元から離され、集団に入れるに当たり、給食でつまずくのではないかと心配なお母さんの気持ちとてもよく伝わってきました。もちろん、好き嫌いなく何でも食べられるのが好ましいのですが、残念ながら多くの子ども達は、「野菜」を嫌います。特に、2歳3歳の年齢は、一つのものばかり好んで食べたり、好き嫌いが激しかったりします。また、この頃は「自己主張の真っただ中で、とても頑固な年齢ですので、好き嫌いの克服が難しいようです。特に家庭では、ちょっと甘えも出て、スムーズにはいかないことが多いようです。

ところが、少し年齢が高くなり、集団の中に入ると「嫌いなものを食べられた喜び」「頑張った達成感」「お友達に負けたくない気持ち」などが働くようになり、自主的に食べるようになる子ども達が増えてきます。心の成長と、集団生活の力ですね。 また、保育園では「食育」を取り入れていますので「なぜ、何でも食べることがいいことなのか」を遊びの中で子ども達にうまく伝えてくれます。好き嫌いの克服を園任せにしてしまうようだと、気を使われていますが、子ども一人ひとりの大切な時間を家庭と園で共有するのですから、遠慮は禁物です。保育園には気兼ねなく何でも相談してくださいね。

お互いに話し合い、その子にとって一番いい方法を共に考えることがとても大切です。安心して送り出してくださいね
(林 惠子 / 保育士)

Q4

入園後、家のご飯を食べなくなったのですが・・・

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2歳の長女が保育園に入園しました。幸いあまりぐずらず、園での朝のおやつと給食が楽しみと喜んでいます。ただ、逆にあまり家のご飯を食べなくなりました。「ほいくえんのほうがいい」と言われる始末で、自分の料理がおいしくないのかとショックです。どうしたらご飯を楽しく食べてくれるでしょうか。 (敦賀市・30歳代母親)

A4

「保育園の給食は食べるのに家では食べない」というお母さんの声はよく耳にします。また、その逆もあります。2歳頃になると好き嫌いが出てくる時期ですね。食事以外にもいやいやが出てきて周囲の人たちを困らせているのではないでしょうか。「保育園の方がいい」と言うのも、信頼し、甘えられるお母さんにだからこそ言えるのでしょうね。

さて、保育園の食事は大人の味より二割ほど薄味です。食材はお子さんに合わせて小さく切って柔らかく、食べやすくしています。大人と比べて体格が違うように、消化機能も大人とは違う点を配慮しています。また、お友達と楽しい雰囲気の中で食べることにも影響を受け、自然と食べられる料理や量が増えたりします。保育園から帰った後に与えるおやつが夕食の食べ方に影響していませんか。おやつの量は適量でしょうか。日々の運動量の違いも食欲と大きく関係します。保育園でのお子さんの様子を知ることも大切です。

この時期は食習慣の確立の第一歩になる大切な時期ですが、お子さんの成長や健康を思って「食べてほしい」と願うあまり、お子さんにとっては親の圧力がかかっている場合があります。まずはお母さん自身が、食事を楽しまれるといいですね。大好きな人と一緒に食べる食事は楽しいものです。家族が適切な食事を楽しく食べる食卓ならば、お子さんは、必要なものを必要なだけ食べられるようになりますから、頑張って食べさせなくても大丈夫です。
(藤澤 菜美子 / 管理栄養士)

Q5

偏食を治すにはどうしたらいいですか?

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5歳の息子が3度の食事をスムーズに食べません。間食を与えて過ぎているつもりはありません。同居している祖父の晩酌のつまみに味をしめてしまったようで、塩分の強い食べ物を好むため、私がつくる3度の食事が物足りないのかもしれません。このままでは栄養の偏りも心配で、子どもの成長にかかわるのではないかと不安です。偏食を治す方法はないでしょうか。(福井市、30歳代母親)

A5

5歳になると就学が近くなってきます。生活環境が変わる前に偏食を治したいと思われることでしょう。偏食を治すには、同じ状況でもその子によって方法が違ってきます。あせらず子どもさんのペースに合わせ一番良い方法をみつけてあげましょう。

まず、塩辛いものを好むようなら薄味でも食べられるようにだしを利かせるなど調理法を変えてみるのもよいでしょう。その際あまり食べることを強要すると、食事をする事が楽しい時間ではなく、苦痛になってしまいます。家族やお友達と食卓を囲んで会話をするなどの楽しい環境の演出が、偏食を治すきっかけとなることもあります。

また、偏食の原因には、空腹ではない事がよく見かけられます。おなかが空いていれば、何でも食べられるし、おなかがいっぱいだと、好きなものしか食べられない事もよくあることです。空腹は一番の食欲とも言われています。しっかり 体を動かし、活動量を増やし、おなかの空いた状態にしてあげましょう。 5歳頃になると知識を基に食べることが出来る年齢になってきます。 例えば、「ごはんを食べないとパワーが出ない」、「病気にならないように野菜を食べる」などが理解できるようになってきます。時には親子で会話をしながらクッキングするのも良い方法でしょう。食について興味を持ち、楽しい雰囲気の中でお子さんにあった方法を見つけゆっくり見守ってあげれば徐々に偏食はなくなると思います。
(家根谷 康子 / 管理栄養士)

Q6

離乳食はいつから始めるといいでしょうか?

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離乳食の開始時期について教えてください。生後5カ月になり、そろそろ離乳食をと思っていますが、スタートが遅い方がアレルギーになりにくいと聞きました。友人は10カ月まで母乳のみ与えていました。いつ頃始めるのが良いのでしょうか(鯖江市、20歳代母親)

A6

赤ちゃんは、生まれてすぐには、意思とは無関係の反射行動で母乳を飲み始めます。哺乳反射と言いますが、原始反射なので4~5か月頃からは少しずつなくなり、6~7か月頃にはほとんど消失します。離乳食は自分の意思で食べる機能が備わるこの時期に開始するのが、最も負担が少なくスムーズに進める事ができます。 赤ちゃんの口腔発達、咀嚼機能(舌や口を動かし、噛んで飲み込むこと)の発達に合わせて食形態を工夫し進めていくことが大切です。「首のすわりがしっかりしている」「支えてやると座れる」「食物に興味を示す」「スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる」なども注意深く見ましょう。最初は、アレルギーの心配の少ないお粥をポタージュ状にすりつぶしたものを1さじから始めます。次にじゃがいもや野菜、果物なども試し、慣れてきたら豆腐や白身魚へと種類を増やしていきます。アレルゲンの確率が高い卵・乳製品・小麦は、7、8か月以降にしましょう。

食物アレルギーに対する不安をお持ちだと思いますが、注意点としては、初めての食材は1日1種類とし、1さじ与えて様子を見ること。異常がなければ、1日ごとに1さじずつ増やしていきましょう。心配な症状があれば、専門医に相談して下さい。

離乳の進め方については、赤ちゃんの発育・発達には個人差があるので、他の子と比べることなくお子様の状態を見ながら少しずつ進めていくことが大切です。
(相木 祐子 / 管理栄養士)

Q7

保育園の給食がストレスになっているようです

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今年から長女が保育園に通っています。家での食事は食べたい物を食べられるだけ与えているのですが、園は給食を完食させる方針のようです。無理に食べさせられることがストレスになっているようで園に行きたくなさそうです(大野市、30歳代母親)

A7

初めての保育園生活で、給食が食べられないというお子さんはたくさんいます。多くの子が経験することです。でも、好きな物だけ食べていては、ますます偏食がひどくなってしまいます。

お家ではがまんできないことでも、集団生活の中では「小さい子もがんばっている、お友だちもがんばっているのだから、自分もがんばろう!」という気持ちをもつようになるものです。初めての給食は、お子さんにとっては慣れない味だと思いますが、少しずつ無理なく慣れさせていくことが大切です。初めのうちは好き嫌いが多くても、「わあ!食べられたね すごい!」と褒めてあげ、認めてあげることでだんだんと自信がもてるようになり、食べることが楽しくなるでしょう。「食べさせられる」のではなく「食べる」という前向きな気持ちを持って臨むようになりますよ。

食べることは、生活のリズムに深くかかわり、からだだけでなく心も育ちます。お友だちと一緒に食事を待つお行儀やルールも、「いただきます」「ごちそうさま」も感謝の心を育てる子どもたちの大切な学びの場です。毎日、食べる給食だからこそ、その積み重ねが大切になってきます。そうして、子どもたちは保育園生活で社会性を養い健康な生活が送れるように成長 していきます。  子どもさんがたくましく成長する姿を暖かく見守りましょう。
(松本 泰子 / 保育士)

Q8

朝食を抜く中学生の娘が心配です

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中学生の娘が朝食を抜くことが多くなりました。用意しても、ダイエットなどを意識してかほとんど口にしません。生活や学習にも影響が出てくるのではないかと心配です。食べさせる工夫はありますか(福井市、40歳代母親)

A8

朝食の大切さは知っているものの、朝の忙しい時間に、食べてくれない子どもに食べさせるのはかなりのパワーがいります。しかも、中学生ともなると、親がいくら説明しても、懇願しても親の願うようにはいかないことが多いと思います。幼児さんなら手を変え、品を変え、あの手この手で挑むのですが…。 「そこで食べさせる工夫」の前に1日の生活習慣を見直してみるのはどうでしょう。サーガディアンリズム(概がい日じつリズム)をご存知ですか?体内時計とも言われ、食事と睡眠、覚醒のリズムです。

①夜遅くまで間食をしない。②夜食を摂る時は、寝る2時間前までにする。③生活リズムを早寝・早起きにし、朝食を食べる最低30分前には起きて体を目覚めさせる。この3つをできるものからやってみるのはどうでしょう。 また、朝食をしっかり食べるとまではいかなくても、何か少し口に入れて出かけるようにしてみるのもひとつです。例えば野菜ジュースやバナナ、ヨーグルト、味噌汁など。

中学生なので、自分の体を自分で管理できるようになることも大切だと思います。朝食の大切さを一緒に調べてみたり、子どもが調べたことを教えてもらったりするのも良いと思います。子ども自身が自分の健康管理のために、正しい知識をもてるようになるチャンスなのかもしれません。
(藤井 千代美 / 看護師)

Q9

スポーツ飲料を飲みすぎるので、控えさせたいのですが・・・

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小学4年生の息子がスポーツ少年団で野球を始め、練習の合間や練習後にスポーツドリンクを飲むようになりました。味が気に入ったのか、最近では、自宅で宿題をしているときや、食事のときにも欲しがるようになり、親の目を盗んでは冷蔵庫から取り出して飲んでいます。糖分が多いような気がするのですが、摂取しすぎると悪影響はないのでしょうか。上手なスポーツドリンクの摂取の仕方を教えてください。(敦賀市、40代母親)

A9

お子さんが野球を始められたということで、お家の方も練習の送り迎えや弁当作り、応援などで大変ですね。しかし活躍されることが家族の楽しみでもあると思います。 運動をすると、たくさんの汗をかいて水分や塩分を失ってしまい、熱中症の危険性が高まることから、最近では水分摂取の呼びかけがされるようになりました。運動中の水分補給に適している飲み物は、水やお茶、スポーツドリンクなどがあります。たくさんの汗をかいたときには、体から水分や塩分が出ていきます。スポーツドリンクにはこの水分、塩分や体を動かすもとになる糖分も含まれるので、運動時の水分補給に適しています。

しかし、運動をしていない時にスポーツドリンクを飲むことは、糖分の摂りすぎにつながってしまいます。炭酸飲料やジュースと同じと考えて、飲みすぎないようにお子さんと話し合いながら、飲み方を約束してはいかがでしょうか。約束が守られたら冷蔵庫から出して美味しくゆっくり飲むようにしましょう。 また、運動をする時でも、食後は無糖の飲み物で補給は可能になります。練習や試合の時には、お茶も持っていくなど、スポーツドリンク以外の飲み物も取り入れるようにしましょう

水分補給はとても大切なことです。カッコいい野球選手になるためにも、お子さんと一緒に考えられるきっかけになるといいですね。
(松原 啓子 / 栄養教諭)

Q10

完食まで時間がかかるのを直させたい

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6歳の次男が朝食と夕食をだらだら食べる癖が治りません。量を減らし、食べ終わるまで席を立たないようにさせていますが、親の目を盗んで席を立ち、おもちゃで遊んだり、テレビをつけようとしたりします。食べ終わるまでに1時間近くかかります。朝食は和食中心ですが、たまにパン食にしても状況は同じです。同年代と比べて体が小柄なのはそのせいでしょうか。幼稚園でも完食するのはクラスで一番遅いそうです。どうすればよいでしょうか。(福井市、30代母親)

A10

お母さんも、食事のこと、子育てことをいろいろと考え、日々頑張っておられるのですね。 また、お子さんの成長を気にして、「これだけは食べてほしい」と思う気持ちもあるでしょう。でも、そのことばかり思うと、それがお子さんにも伝わり、食事が楽しくなくなってしまうのではないでしょうか。

まずは、お母さんがお子さんと一緒に、食事を楽しまれるとよいですね。そして、家族と食卓を囲んで会話するなど楽しい環境をつくりましょう。 おなかがすいた状態にすることも大切です。食事の前に何か食べていませんか。空腹だと食も進みます。体を動かす機会をつくり、食事前には空腹感を感じられるようにしてあげましょう。 子どもによって、よく食べる子もいれば、元々少食の子など個人差があると思います。また、食欲のないときもあるかもしれません。そのような時は、無理に食べさせようとせず、逆によく食べられた時は褒めて、認めてあげてください。 幼稚園でも遅いということですが、分量を調節して友達と一緒に終れる環境をつくったり、担任の先生に相談したりしてみてはどうでしょうか。 焦らずゆっくりと、お子さんに合った方法を見つけていってくださいね。食事の癖も治っていくと思います。

最後に、体が小柄ということですが、心配ないと思いますよ。子どもの成長には個人差はありますが、きっとお子さんも様々なことを経験し、たくましく成長していくことでしょう。他の子と比べず、温かく見守ってあげてくださいね。
(高橋 未来 / 保育士)

Q11

小6の娘が食欲なく、どう対処すればいいですか?

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小学6年生の娘がここ1カ月ぐらい、食欲不振です。ごはんを茶わんに3分の1ぐらい、おかずはこれまでの半分ぐらいを食べるのがやっとです。学校でストレスを抱えている様子もなく、食欲不振の原因が分かりません。食欲を促す薬はありますか。食欲がなくても栄養補給できる子ども向けのサプリメントや栄養補助食品はありますか。(鯖江市、40代母親)

A11

小学6年生の娘さん、食欲がないのは心配ですね。 食欲とは何でしょう?私たちがどうして満腹や空腹を感じるかというと、食事によって吸収された糖分や遊離脂肪酸が、大脳の視床下部に伝わる量や、大脳に濃度を伝える物の量によって満腹や空腹を感じるのです。

冬は甘い物を食べる機会が増え、それらを食事前に食べているということはありませんか?そうなると、糖分の濃度が上がり、満腹ですよ~と大脳へ伝わるため、食欲が落ちてしまいます。また、娘さんは便秘していませんか?腸の働きが弱っていると食欲が落ちます。例えばカプサイシン(唐辛子)は脳の中枢を刺激して食欲を出させたり、大腸を刺激したりして便秘にもいいようです。ダイエット用サプリメントにもカプサイシンの含まれているものがありますが、これは子供には飲めません。しかし、このカプサイシンはカレーに含まれているので、寒い冬は、カレーライスやカレー鍋などいいのではないでしょうか?また、食欲が出てくるまでの栄養補助には、ビタミン剤、アミノ酸製剤などお勧めです。娘さんに貧血はないでしょうか?血行不良も食欲がなくなる原因の一つになるので、高麗紅蔘製剤なども、食欲が出てくるまでの風邪の予防も兼ねていいかもしれません。

食欲は大切で、他にもいろいろな原因があるかもしれませんので、お医者さんや、かかりつけの薬局でご相談ください。
(前川 泰子 / 薬剤師)

Q12

小学校の給食も始まり、野菜嫌いをどう克服するか

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娘が小学校に入学しました。弁当の日もあった幼稚園時代と違い、毎日が給食になりました。野菜嫌いで、食べるのが遅いため、時間内に食べ終われるかどうか本人としても心配なようで、毎朝ゆううつな気持ちで登校するようです。給食に対する嫌なイメージが染みついてしまわないうちに家庭ですべきことは何でしょう。学校ではどんな給食指導をしているのかも知りたいです。(福井市、30歳代母親)

A12

小学校に入学したことで取り巻く環境も大きく変わり、お母さんもいろいろと心配な日々をお過ごしのことと思います。 さて、食事について家庭でできることですが、まずは、家族がそろって食べる食卓で苦手な野菜が出た時に「おいしいね」などと楽しく会話しながら食べるだけで、お子さんも食べてみようと思えることがあります。また、苦手な野菜の買い物や調理、栽培などを一緒にすることで、興味を持つきっかけづくりとなります。新鮮でない野菜は特有の苦みやにおいが強くなるので、地元の旬の野菜を使うなど、できるだけ鮮度の良い状態で調理することも大切です。

なお、お子さんが自分で食べられたという意識を持つことが大切なので、例えばすりおろしてわからないようにするだけでなく、形を残しながら食べやすいように工夫したり、味付けを工夫したりするなどして、お子さんの食べる意欲を後押しできるとよいですね。 学校では、食べたという達成感を感じられるよう少しずつでも食べるように促す声かけ指導や、学級活動の時間に偏食改善指導を行います。詳しい内容は、学級担任や通っている学校の栄養教諭にご相談ください。

体の成長とともに苦手なものでも食べられるようになることはよくありますので、お母さんも頑張っているお子さんを大きな気持ちで見守ってください。お子さんが楽しく給食を食べられるよう願っています。
(北﨑 千佳 /栄養教諭)