福井県子育て応援サイト「ふく育」 福井県子育て応援サイト「ふく育」 福井県子育て応援サイト「ふく育」

福井県子育て応援サイト「ふく育」 福井県子育て応援サイト「ふく育」 福井県子育て応援サイト「ふく育」

【たっちいパパの子育て塾】育休体験記(1) 取得を決意

父親の子育てや家事の有意義さを伝え“家庭進出”を支援する坂井市の団体「NPO法人おっとふぁーざー」の代表理事 舘直弘さんにパパ目線で子育てをつづっていただきます。

子育て塾12

▲2017年5月に第3子誕生。生まれた直後の娘を抱っこして8カ月間の育児休業スタートを実感

制度いろいろ 心弾む

「赤ちゃんができたよ! 5月に生まれるよ!」

2016年9月、妻から第3子妊娠の報告を聞いて喜びとともにある言葉が浮かびました。それは「育児休業」。17年5月から8カ月間、私は育休を取得しました。「育児休業を取得してみたい!」と思っているパパたちに勇気を出して一歩を踏み出してほしい。パパの育児休業によって幸せな家族が増えてほしいと願いを込めて、私の体験記を書きたいと思います。
 

当時は育児休業という言葉は知っていても、制度については全く知らず、周りには育児休業を取得した男性の友人もいません。そこでインターネットで調べると、男性も育児休業取得が可能であるばかりでなく、両親がともに育児休業を取得する場合に休業可能期間が延長される「パパ・ママ育休プラス」、出生後8週間以内にパパが育児休業を取得した場合には特別な事情がなくてもパパが2回目の育児休業を取得できる「パパ休暇」といった特例制度も“発見”。
 

当時、保育士をしていた私はわが子の子育てに専念でき、成長をずっとそばで見守ることできるかけがえのない時間に心が弾みました。育児休業中の姿を想像でき視界が開けたように感じていました。しかし、視界が開けたその先には「二つの大きな壁」が立ちはだかっていたのです。
 

公益財団法人「日本生産性本部」が17年に男性新入社員を対象に行ったアンケートでは、79・5%が育児休業取得を希望しています。一方で厚生労働省の19年度の雇用均等基本調査によると、男性の育児休業取得率は7・48%。単純な比較ですが、約8割の男性が育児休業取得を希望するも、実際の取得率はその10分の1。男性の育児休業取得の前には、「二つの大きな壁」が存在しているのです。
 

今にして思えば、第1子の時から取得すれば良かったと思うほど育児休業は素晴らしい体験の宝庫でしたが、私の前にも立ちはだかった「二つの大きな壁」の正体については次回お伝えします。

(坂井市・NPO法人おっとふぁーざー代表理事/舘直宏)

NPO法人おっとふぁーざー
https://www.ottofather.com/