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【たっちいパパの子育て塾】育休体験記(2) 二つの壁

父親の子育てや家事の有意義さを伝え“家庭進出”を支援する坂井市の団体「NPO法人おっとふぁーざー」の代表理事 舘直弘さんにパパ目線で子育てをつづっていただきます。

子育て塾13

▲育児休業取得には、二つの大きな壁がありました

「職場」「収入」どうする

「育児休業を取ってみたい!」。わが子の育児に専念する時間を持つことで、父親としてだけでなく保育士としても一回り大きく成長できるかもしれない。そう心を弾ませていた私の前に「二つの大きな壁」が立ちはだかりました。それは、「職場の壁」と「収入の壁」でした。


上司に育児休業取得の意思を伝えると「おめでとう! 子どもと奥さんを大切に!」と応援してもらえる結果となりホッとしました。同じように応援してくれる同僚もいる一方で「男性の育休なんて見たことない」「休み必要あるの?」という声も。同僚の理解も得た上で育休を取得したいと考えていたので、話し合う機会を設けることに。すると否定的な声の裏には、人手が減ることで自分の仕事量が増えるのではないかという不安が隠れていました。そう、この不安こそが職場の壁の正体でした。同僚の仕事量が増えないように効率化を図るなどすることで不安は理解に変わっていき、一つ目の壁を乗り越えることができました。
 

そして、二つ目の壁。育児休業取得によって無収入になるのではないかという不安。実は育児休業取得中は、会社からは給与が出ない場合が多いのですが、雇用保険から「育児休業給付金」が支給され無収入にはなりません。
 

育休6カ月目までは月給の67%、6カ月を越えると月給の50%が支給される上に、健康保険や厚生年金といった社会保険料が免除されるので、月給の8割程度はカバーできることが分かりました。「育児休業を取得したらどうやって生活していこう…」という不安がなくなり、収入の壁も乗り越えることができました。
 

「二つの大きな壁」の正体である“不安”を解消することで育児休業取得が一気に現実味を帯び、育休取得期間を思い切って8カ月に設定しました。ここで疑問に思いませんか? 育休期間が切りのよい6カ月でもなく1年でもなく、なぜ8カ月なのか。そこにはとても大切な理由がありました。その内容は次回にお伝えします。

(坂井市・NPO法人おっとふぁーざー代表理事/舘直宏)

NPO法人おっとふぁーざー
https://www.ottofather.com/