【たっちいパパの子育て塾】育休体験記(4) 一緒の時間
▲子どもと過ごす、かけがえのない幸せな時間
子どもの成長に気付く
「今晩あたり、陣痛が来そうな気がする」。ゴールデンウイークに家族で遊びに行った公園の帰り道でつぶやいた妻。その予感は見事に的中。2017年5月6日、第3子が誕生し、私の8カ月に及ぶ育児休業がスタートしました。
約1週間後、妻と赤ちゃんが帰宅すると家族5人の生活が始まりました。なるべく妻には安静にしてもらおうと、上の子の送迎や食事の用意、洗濯などに取り組む毎日。育児休業を取得しているので、当然のことながら仕事には行きません。なんだか仕事をサボっているような不思議な感覚に戸惑いもありましたが、家族と過ごす時間が圧倒的に増え、わが子の子育てに専念できることがうれしくてたまらない気持ちを1番強く感じていました。
休日が続いているような時間の使い方に慣れるまでは少し時間がかかりましたが、家族と過ごす時間は私に多くの発見や驚きと幸せを与えてくれました。誕生したばかりの時にあった赤ちゃんの黄疸(おうだん)が消えていくさまや、へその緒が取れるという変化や成長を目の当たりにできたことに加えて、上の子の成長ぶりを見守ることができたのもその一つ。保育園から帰ってきたら通園かばんのチャックを一生懸命に開けようとする姿、かばんから取り出した連絡帳を手渡してくれる姿。どれも仕事をしている時には、気付くことができていなかった成長の姿でした。
ひとくくりに「家事」とされている仕事の種類の多さにも驚きました。食事の用意や片付け、洗濯、掃除、買い物、それ以外にも数多くの家事はあり、「見えていない家事が多くあったなぁ」と感じながらも、家族の笑顔や「ありがとう」という一言がうれしくて、モチベーションになっていました。
家族と過ごす幸せをかみしめながらも、子育てと家事に取り組む日々の捉え方に友人や近所などの周囲の人たちと大きなギャップがあることに、何げない一言から気づくことになりました。その一言とギャップについては次回にお伝えします。
(坂井市・NPO法人おっとふぁーざー代表理事/舘直宏)
NPO法人おっとふぁーざー
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