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【たっちいパパの子育て塾】育休体験記(5)「家にいて暇?」

父親の子育てや家事の有意義さを伝え“家庭進出”を支援する坂井市の団体「NPO法人おっとふぁーざー」の代表理事 舘直弘さんにパパ目線で子育てをつづっていただきます。

子育て塾16

▲離乳食が始まると、子育ても家事もさらにハードに…

現実と大きなギャップ

「毎日家にいて暇やろ?」。友人の一言でハッとした。育休の現実と周りの想像には大きなギャップがあることに気付かされた瞬間でした。そして、それは育休中にかけられた一番多い言葉でした。子育てや家事に取り組んでいると一日があっという間に過ぎていく。新しい生活に慣れ、家族と過ごす毎日に「育休は最高‼」と謳歌(おうか)していましたが、決して暇ではありませんでした。
 

しかし、周囲の人たちは「仕事に行っていない」「毎日家にいる」=暇という方程式によって「育休は暇」と捉えていたのです。この方程式は専業主婦(主夫)への偏った見方と同じ。子育てと家事は暇じゃないんです!
 

育休中の一日です。朝食の用意をして、子どもを起こしたら着替えの手伝いをして、朝食を済ませ、持ち物の確認をして保育園へ。食器を洗って、昨夜干した洗濯物を片付けてからスーパーへ買い出し。買い出しから戻るとすぐに昼食の用意。昼食を食べて片付けを済ませると掃除と、補充や日用品の管理などの細かい「名もなき家事」と格闘。一段落すると子どものお迎えの時間に。連絡帳のチェックをしたら、夕食の用意がスタート。夕食を食べて片付けをしたら入浴を済ませ、子どもの髪を乾かしたり、歯磨きをしたりしている間に洗濯機のスイッチをON。洗濯物を干し終えると子どもの就寝の時間になり、寝かしつけて一息。
 

これに加えて来客や健診、予防接種などがあるとさらに過密なスケジュールに。苦手な方は「仕事に行っている方が楽」と思われるかもしれませんね。子育てや家事は外からは見えにくくギャップがあるのは当然かもしれませんが、これを機会に育休が暇ではないことを広く知ってもらえたらと思います。
 

こうして子育てと家事を楽しみながら取り組んでいたのですが、専念するあまり次第に気持ちが空回りしていきました。空回りして葛藤していたその時、妻の一言で育休の目的を見いだすことができました。その葛藤の日々と一言については次回お伝えします。

(坂井市・NPO法人おっとふぁーざー代表理事/舘直宏)

NPO法人おっとふぁーざー
https://www.ottofather.com/