【子育てグループ ふくまむ通信③】夫婦の家事育児分担、温かく見守って！
夫婦の家事育児分担、温かく見守って！
家事に育児に、頼りになる祖父母世代。一方で、ふくまむが８月に実施したアンケートの結果をみると、夫（息子）が家事や育児をすることを快く思わないケースもあるようで…。
-
・義両親との距離が近く、夫（息子）に家事をさせることを快く思わないという話をよく聞く（福井市・40代・トットコさん）
-
・両親と同居していると男が台所に立つことを嫌がるため、妻がつらそうでも協力しづらい（福井市・30代・もりちゃんさん）
-
・祖父母の代は「子育てのサポートは祖父母がすればいい」と思っており、困った時は夫よりも自分たちを頼るように言ってくる。結果、子育ての負担の大きさが「妻＞祖父母＞夫」になっているように感じる（福井市・30代・うめざらめさん）
● 子育てアンケート
福井で子育てをしていて、女性の負担が大きいと思うことはありますか？
《アンケート概要》
調査期間：2022年8月3日～17日
対象：福井県内の子育て、孫育て世代
有効回答数：187件
【まとめ】
共働き率全国１位の福井県ですが、男女の家事育児時間には大きな差があります。2021年の社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる世帯の女性の１日当たりの家事時間は２時間47分、育児時間は３時間7分。男性はそれぞれ30分、１時間27分。男性は勤務時間が長い傾向があるとはいえ、家庭の負担は女性にのしかかっています。
ただ、男性の育児時間は５年前の調査時に比べて53分増えており、意識は変わってきている様子。出てきた芽を摘まないよう、温かく見守ってもらいたいところです。 （ふくまむ事務局・黒川かおり）
● とりくみしょうかい～クラリス（福井市）～
子育ての状況に合わせて勤務地や勤務時間を選べるのが派遣の仕事の強み。派遣先企業様やスタッフとの信頼関係を大切にし、希望に沿った働き方ができるよう配慮しています。女性の産休・育休取得率は100％、男性の取得も推進中で、育児短時間勤務を小学校入学まで取得できる制度も。「子育て中の急な早退や休みは当たり前なので、気持ちよく送り出すよう心掛けている。社長が率先すれば、社内全体に理解が広がるはず」（南伊津美社長）。
今年、病気やケガで働けなくなった場合に性別問わず使える給料保証制度も導入。安心して働ける環境づくりを進めており、スタッフの85％が在籍３年以上と定着率が高いのも弊社の自慢です。（人材サービス事業部マネージャー 森下明典さん）
とりくみしょうかい～揚原織物工業株式会社（鯖江市）～
一流ブランドの衣類、高級ホテルや劇場の内装、高品質な化粧品のパフなどに使われる世界トップレベルのベルベット生地を生産しています。独自の繊細な技術を必要とするので、長く勤めてもらうべく15年ほど前から子育て支援制度を整えています。特に喜ばれるのは、子が３歳になるまで育児短時間勤務制度を使っても基本給の減額をしないこと。男性や〝孫守り〟でも使えます。
「短時間勤務でも給与が変わらないと言うと友人に驚かれる。子どもの急な病気でも休みやすくてありがたい」（子育て中の女性社員）。妻の出産や子どもの入学・卒業式に合わせて休める制度も。今後も家庭と仕事を両立しつつ力を発揮してもらいたいです。
（お話を伺った方： 取締役工場長 揚原邦弘さん）
ふくまむ通信とは・・・
福井のママ・パパと福井新聞社でつくる子育てグループ「ふくまむ」の活動内容、県内子育て世代の声、子育てを応援している企業さん・団体さんの取り組みを紹介します。
ふくまむは「ふくいの子育てを全力応援」をモットーに、子育て環境を良くするべく2016年から活動。育児関連の講座やおしゃべり会、美術芸術に触れるイベントなどを毎月実施しています。