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【ふくまむフレンズ】産後や子育てで落ち込んだ気持ちや自分の心と向き合うコツ

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▲大きくなった娘たち

取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利

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ひとり親で2人の娘を育てており、『愛情をどれだけ渡せるか』『心をふかふかにできるか』をテーマに向き合っています。お空にもう1人娘がいます。公認心理師として、福井愛育病院・福井県公立学校スクールカウンセラー・カウンセリングルームなかがわ代表・Teen's Roadフリースクールカウンセラーなどに就いています。

本年度、私のお話はこの回で最終になります。そこで、産後や子育てをしていて落ち込んでしまう気持ちや、自分の心と向き合うこつについて、お話しさせていただきます。

* * *

うちの子は現在、大学生と高校生。すっかり手がかからなくなりましたが、小さいころの子育てを振り返ると怒鳴ったりイライラしたりしたな…など反省ばかりです。お子さんが小さいみなさんは、そんな気持ちの真っ最中かもしれませんね。

勤めている福井愛育病院でも、産前産後のお母さんたちから「これで大丈夫か不安」「想像していたのと違う」「涙が止まらない」「イライラが止められない」などのお話を聞くことがたくさんあります。

そんなふうに落ち込んだり、イライラしたりしてしまう理由の一つに、女性ホルモンの量の変化があります。

簡単に言うと、女性ホルモンの値は妊娠すると上がっていきますが、出産を機に急激に減少して0に近い値にまで下がり、それが心と身体の健康に大きく影響してしまうのです。

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▲幼いころのわが子。やんちゃもしました

女性ホルモンの影響以外にも、産後は慣れない育児に対するプレッシャーを感じたり、子どもの夜泣きで睡眠不足になったり、疲労がうまく取れなかったりとストレスも敏感に感じる時期です。

日中は一人で育児を行うお母さんも多く、誰とも会話しないで過ごす時間が増えるので、社会からの孤立感や孤独感から焦りを感じやすく、うまくストレスを発散できないこともあると思います。

マイナスな思考になることも、気分の浮き沈みも自然なことでおかしなことではありませんので、まずは安心してくださいね。

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▲写真を探しながら、思い出にニヤニヤしてしまいました

気持ちの持って行きどころがなくなってしまったときにおすすめなのが、自分の心にご自身で「言い聞かせ」をすることです。

マイナス思考になりがちな時の、トレーニングにもおすすめです。

落ち込む、イライラしてしまう時には、「自分の中のホルモンバランスが乱れているからだよね。仕方ない、仕方ない」。思うように動けないときには、「産後だから当たり前、大丈夫!」など、自分なりの言い聞かせを見つけてみて下さいね。

また、パートナーや家族に、心が不安定になりやすい時期だと伝えて理解をしてもらうだけでも、心が落ち着きます。

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▲こんなに小さな赤ちゃんのうちは、預けるのを不安に思うこともありますね

そのほか、赤ちゃんを家族以外の人に見てもらうことに不安を感じる方もいるかと思います。

ただ、お母さん自身が体を休めたり、気分転換をしたりする時間を確保することも大切です。周囲を頼って、息抜きをしつつ過ごせるといいですね。

あなたは、ひとりではありません。大切な命をみんなで育てていきましょう。困った時は、恵利さんでよければいつでもお話を聞きますよ~。子育てをとりまくみなさんは、みんなでママの心を守っていきましょうね。

えいえいおー!

今年度の「ふく育」サイトでは、福井新聞社の子育て応援プロジェクト「ふくまむ」の仲間たち「ふくまむフレンズ」による子育て特集記事をお届けします。どうぞお楽しみに!
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