【ふくまむフレンズ】スマホとどう向き合う? 自分に〇!の子育てを
取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利
今年度も昨年度に続き、「ふくまむフレンズ」としてコラムを書かせていただくことになりました。私の回には「子育てのヒント・こつ」を楽しくお伝えできればと思っています♪
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今回は、4月初めにふくまむフレンズメンバー内で話題になった「スマホとどう向き合う?」について取り上げます。
私自身の子育てを振り返ってみても、スマホとは切っても切れない関係になっていました。ルールも設けずに、アンパンマンの動画をずっと見せたままにしてしまったことも…。
同じように、ご飯を作っている時や、外食時など、じっとして欲しい、うるさくしないで欲しいというタイミングで、動画を見せるという手段を使っているママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。
便利ではありますが、「ずっと見せていて大丈夫かな」「ダラダラ見せすぎかも」などと後ろめたく感じている声をよく聞きます。
▲子どものころ、携帯をぶらさげていた娘
2023年に大阪大などの研究グループが「スマホ育児による子どもの発達の悪影響は限定的だ」とする研究を発表しました。
2歳から4歳までの経過を見ていくと、長時間スマホを見せることで「コミュニケーション・日常生活機能」が少し低下するという結果は出たものの、これは外遊びを1日30分することで悪い影響を無くすことができるかもしれない、とのことです。
そのため、「スマホ育児」というネガティブワードの見直しも必要だということでした。
つまり、長時間そればっかりにさえならなければ、スマホにそれほど罪悪感を持たなくてもよいのかも、ということです。
▲何でも撮りたがる娘たち
現代では、スマホは生きていく上で必須のツールになりつつあります。いろいろな意見があるとは思いますが、罪悪感をもって使用するのではなく、それぞれの家庭で話し合ってルール作りをして、みんなで納得して使っていくのがいいのかなと私は思っています。
私は娘が小さいころから、自分がスマホを使う時には、「〇〇〇(仕事や保護者間の連絡など)するから、今から30分スマホを触るね」と伝えるようにしてきました(すぐに過ぎてしまって、「もう30分過ぎてる!」「いつも言ったこと守んないのはママやし」など娘たちから言われ、トホホとなったことも…)。
そのおかげか、高校生の娘は「今から配信するで、1時間はかかるで」と偉そうではありますが(笑)、私に声掛けをしてからスマホを使うようになっています。
▲撮影タイム。ながーい!
そんなふうに、家族でルールを決めておけば、お互いに嫌な思いをすることが減るはずです。以下の項目を参考にして、「我が家のスマホのルール」をつくってみるのもおすすめですよ。
・スマホお休みの日を作る
・今から使うよ~と声掛けする
・使う前に30分のアラームをかける
・電源を切る時間をつくる など。
ちなみに、スマホを何歳から持たせるというお悩みもよく耳にします。
生活環境や家庭生活、防犯などの意味合いでも、〝ちょうどいい〟時期に違いがありますよね。私は、中学生になる時、高校生になる時など、環境が変化する時がタイミングかなと考えています。娘には、中学生になる時に持たせました。
持たせる前には、ぜひ上記の「我が家のスマホのルール」をつくってくださいね。
▲写真を撮っておくと、よい思い出にもなりますね
ツールの使い方や道具に対する価値観などは、時代によって変わっていくと思います。自分の心を辛くせずに、できたことに目を向けてくださいね。
今日は子どもと散歩に行けた、雨だったけど、一緒に年度遊びができた!
だからOK。などと、自分に〇をつけて子育てしていってもらいたいと思っています。
福井県には外遊びできるところがたくさんありますね。これからの新緑の季節、楽しんで過ごしましょう。みなさん、えいえいおー!