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【ふくまむフレンズ】甘えたいけど自立したい 子どもの葛藤にどう向き合う?

いくつになっても全力で遊ぶ

取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利

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ひとり親で2人の娘を育てており、『愛情をどれだけ渡せるか』『心をふかふかにできるか』をテーマに向き合っています。お空にもう1人娘がいます。公認心理師として、福井愛育病院・福井県公立学校スクールカウンセラー・カウンセリングルームなかがわ代表・Teen's Roadフリースクールカウンセラーなどに就いています。

以前、ふくまむフレンズの仲間と話していた際に、

「最近上の子(小学校高学年)が甘えたい気持ちと自立したい気持ちの間で揺れていて、扱いが難しい時があって悩んでいる。くっついて欲しいと言いつつ逃げたり、かまってほしそうにするのにお布団をかぶって出てこなかったり…。最初はかわいいんだけど、ずっと同じことをされるとこちらもちょっとモヤモヤしちゃって…」

という声がありました。

その時に、私は〝先輩ママ兼カウンセラー〟として、こんなふうにお話しました。

「いくつになっても、子どもってそんな状態の時があるんですよ。それこそ、うちの子のように大学生や高校生になっても(笑)。でも確かに、長いことそんな様子だと親が疲れちゃいますよね。そんな時におすすめの方法が一つあって、、、時間を区切るんです!」

みなさんにも、手法をご紹介しますね。


例えば、「今から5分だけ、めいいっぱい遊べるよ! その後はママ、〇〇(仕事や家事)をするからね」と伝えて、「時間の見通し」を共有してみましょう。

甘えられる時間を設定することで、子どもの中に切り替えのタイミングをつくってあげることができます。

大人だけでなく子どもも、時間の見通しがないとぐだぐだしちゃったり、だらだらしちゃったりしますよね。

子どもは大人よりも切り替えがうまくないので、サポートをしてみましょう。

ガラケー
▲ガラケーを使用してアラームを鳴らす

視覚的な要素として、タイマーを使うのもおすすめ。「5分タイマーかけるね。ピピってなったら、ママは仕事タイム!そのあと10分したらまた見に行くね〜」というような感じで活用してみてください。

「また見に行くね~」と伝えるのも大切なポイントです。

「また会える見通し」を渡してあげることで、離れ際の子どものストレスを軽くすることができます。

それから、お子さんの「甘えたいけど、自立したい」という葛藤を受け止めてあげるのも方法の一つ。自分でもまだ整理できていない感情なので、言語化してみましょう。

「くっつきたい気持ちと、もう子どもじゃないって思いたい気持ち、両方あるのかもね~。どっちも大事な気持ちだよね~」

こう言われると、子どもは「自分の中の矛盾が悪いことじゃない」と安心することができます。
 

ハグ
▲この頃と変わらずにハグすることは大切

ちなみに、今回提案させていただいたことは、ママたちの心や身体に余裕のある時におすすめのアプローチ。

忙しくて、いっぱいいっぱいのタイミングもありますよね。

できないからといって落ち込まず、実践できそうな機会にぜひ挑戦してみてください。

月のブレスレット
▲月のブレスレットを娘とお揃いでつける

子育て中は大変なことがたくさんありますが、自分自身をねぎらう時間、大切にする時間もとれるといいですね。

みなさん、えいえいおーです。

今年度の「ふく育」サイトでは、福井新聞社の子育て応援プロジェクト「ふくまむ」の仲間たち「ふくまむフレンズ」による子育て特集記事をお届けします。どうぞお楽しみに!
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