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【ふくまむフレンズ】落語のすすめ~想像力を伸ばすメリットって?~

表紙2

取材ライター
ふくまむフレンズ 絵本講師こんどうさとみ

こんどうさとみ 

NPO法人絵本で子育てセンター認定 絵本講師 元エンゼルランドふくい職員 福井県認定子育てマイスター 小学生男児2人のママ 家庭内蔵書2000冊(うち絵本700冊) 着々と増え続ける本たちをどうしようか目下悩み中。

先日、ハピリンホールであった【こどもだけ寄席】に行ってきました。

看板2
▲ハピリンではたびたび子供向けの寄席があるので、ありがたい!

「こどもだけ寄席」というだけあって、公演中、大人は入れません。なにが起きているのかサッパリ分からず!
どんな高座だったのか気になる~!!

今年は子どもたちも小噺をやってみる時間があり、終了後に保護者へ発表してくれました。

体験

どの子も生き生きと発表していて、とても上手でした!

さて、私が落語を子どもにオススメする理由はいくつかあるのですが
【想像力】と【耳】をフル稼働させる体験だから。

想像力は見えないものを見ようと考える力。

人の心はもちろん、計画を立てたり、算数や理科の抽象的な分野を理解したり。
日常生活から勉強まで幅広く使う力ですね。

絵本も、頭の中で描かれている絵を動かすので想像力を鍛えられますが、落語はそこに無いものをあるように演技するので、より集中力と想像力が鍛えられるのです。

そして何より落語の良さは、笑えること!
楽しくないと集中できない!楽しいのは大切!!

とはいえ、いきなり寄席に行くのは、ちょっとハードルが高いですね。
そこでまずは絵本で落語に触れてみるのはいかがでしょうか。

『 寿限無 』

寿限無

斉藤孝 文、工藤ノリコ 絵[ほるぷ出版 ]

ある夫婦の元に男の子が生まれました。可愛い坊やに縁起のいい名前を付けたい気持ちが強すぎた結果、【縁起のいい名前全部乗せ】な名前になってしまいました。

落語は知らなくても「じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ~」なら聞いたことがありませんか?
長い長い名前を呼ぶだけなのに、何でこんなに面白いのか!
何度も読んでいるとリズムで覚えるのか、自然と子供たちも覚えてしまいます。
読み聞かせをする際に、上手に速く読めると子供から「すごーい!」と羨望の眼差しで見てもらえるかも?!
 

『じごくのそうべえ 』

じごくのそうべえ
▲人間国宝、桂米朝が復刻した演目をもとに作られたのがこの絵本。

たじまゆきひ 作 [童心社 ]

綱わたりの最中に落ちてしまった軽業師のそうべえ。気がつくと、そこは地獄。様々な地獄に投げ込まれますが、一緒に落された仲間の得意技で切り抜けます!はたして彼らは生き返ることができるのか…?! 

登場人物のやり取りの面白さや突拍子の無さがとても魅力的なので、耳から落語の雰囲気を体験できるはず。
そして、仰々しくも少し恐ろしい雰囲気の絵なのに、内容は笑えるというギャップに子供たちは釘付けになってしまうこと間違いなし!

* * * * *

絵本で興味が出たら、ぜひお近くで開催される寄席に参加して、落語に触れてみてくださいね。

「ふく育」サイトでは、福井新聞社の子育て応援プロジェクト「ふくまむ」の仲間たち「ふくまむフレンズ」による子育て特集記事をお届けします。どうぞお楽しみに!
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