【ふくまむフレンズ】スマホとどう向き合う? 自分に〇!の子育てを
取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利
8月末から9月は、夏の酷暑はゆるみつつも、朝夕の寒暖差で体調崩しやすい時期です。体がだるい、食欲がない、頭が痛いといった身体の症状から、気分が落ち込む、やる気が出ないなどの精神的な症状まで、不調に悩む方が増えるなぁと面談をしていても感じます。
お盆休みや夏休みの疲れもあるのかもしれませんね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
一方で、「食欲の秋」「読書の秋」「実りの秋」など、ポジティブな言葉が並ぶ時期でもあります。お子さんの成長(実り)に目を向けてみてはどうでしょう。
日々の子育てに追われていると、子どもの小さな変化(実り)に気付きにくいです。不調を抱えていると、つい子どもの悪いところばかりが目につき、「今日も怒ってしまった…」「あんな言い方しなければよかった…」など、落ち込むこともありますね。
うちの大学生の娘は、小さいころから「好きにしたら」という言葉が嫌いです。突き放されたように感じるのかもしれません。私はそれを知っているのに、先日帰省していた際に、つい言ってしまったのです。娘は機嫌を損ねて出かけてしまいました。
でも、娘2時間くらいした時に「私が短気やった、ごめん」とLINEがきたのです。
私が子育てで心掛けている「悪いと思ったら、どれだけの時間が経っていても素直に気持ちを伝える」ということが伝わったのだと思い、心が震えました。そして、私も「嫌いな言葉だと分かっていたのに、ごめんね」と応じました。
自分が心掛けていることを、「いつか分かってくれるように」とわが子に言葉や行為で伝えることは、子育ての「種まき」の様なものです。皆さんもきっと、日々の子育ての中でコツコツと種を蒔いているはずです。
実りの秋、その種が芽を出していないか、お子さんをじっと見つめてみてください。大きな変化だけが実りではなく、小さなことでもでも素晴らしい実りです。ママたちも自分自身の実りを見つけられるといいですね。子どもたちとの時間で大きく変化している自分がいるかもしれませんよ。
秋も自分らしく、できる範囲で子育てと向き合いましょう。えいえいおー。