【ふくまむフレンズ】各家庭に井戸がある!?名水のまち大野の〝当たり前じゃない〟日々
取材ライター
ふくまむフレンズ おおのそだち 安井梨菜
「名水のまち」と呼ばれる、福井県大野市。
市内には20ヵ所以上の湧き水スポットが点在していて、その代表格が「御清水(おしょうず)」。名水百選にも選ばれ、地元の人たちや観光客の方も水を汲みに訪れる、まちのシンボルです^^
▲こちらが御清水。水がこんこんと湧き出る様子が見れますよ~!
大野では、市街地を中心に約8,000本の井戸があります。今でも市内の多くの家庭では、ホームポンプを設置し地下水を汲み上げ、そのまま生活用水として利用しています。
私は高校まで大野で育ちましたが、実は水が豊かという実感はあまりなかったんです。だって、「家の蛇口をひねれば水が飲める」なんて、当たり前だと思っていたから…!
でも、大学進学で都会に出て衝撃を受けました。
「水道の水ってそのまま飲めないの…?」
「みんな水を飲むのにペットボトルを買ってるの…?」
「家に井戸、ないの…!?」
むしろそれが世間の普通だと知った時、初めて気付いたんです。
大野の暮らしは、実はすごく特別だったんだ!と。
▲蛇口から地下水100%の水が!
東京で子育てをしていた時は、マンションの蛇口には浄水器をつけました。こどもが毎日口にするもの。料理にも使うので、水はやっぱり気になります。もちろん毎月の水道代に、浄水器のカートリッジ代もかかってくる。でもこれも東京では仕方ないと思っていました。
そして大野にUターン。一昨年には家を建て、我が家でも井戸を掘りました!
蛇口をひねると夏でも冷た~い水!
あまりに冷たいので、庭でプールをする時は適温になるのにかなり時間がかかりました(笑)
小さい頃から飲み慣れているからかもしれませんが、やっぱり大野のお水って美味しいんですよ。まろやかで、飲みやすい。大野の水で炊いたお米も美味しい!
そういえば、関東に住む兄は帰省した時に「大野でお風呂に入ると髪がサラサラになる気がする!」って言ってました(笑)もしかしたらそんな効果もあるのかも?しれませんね(笑)
▲家を建てる時に設置したホームポンプ。ここから地下水を汲み上げています!
実は、大野のように自宅で井戸を掘り、飲料水として使える地域は福井県内でも限られています。そんな環境を当たり前だと思っていましたが、子育てをするようになってそのありがたさに改めて気付きました。この当たり前は決して当たり前じゃないんですよね。
こどもたちにも、水の大切さと、だからこそ送れる大野の豊かな日々の大切さを、暮らしの中で伝えていきたいなと思っています^^
▲今年の夏も冷たい水でプールを満喫できました!
みなさんもぜひ大野にこられたら、大野の水を味わってみてくださいね♪
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