【たっちいパパの子育て塾Vol.5】自然の中 たっぷり遊んで

▲カブトムシの捕まえ方を指南し、子どもたちの成長を実感

生きる力　楽しくはぐくむ

福井の皆さんに朗報です。子どものころに自然の中で遊び、動植物と親しんだ経験が多いほど、やる気や思いやりが育ち、コミュニケーション力が高くなるそうです。自然豊かな福井をたっぷり楽しむことで、子どもたちの“生きる力”をはぐくむことができるのです。
 

国立青少年教育振興機構（東京）などの研究で、中学生ごろまでに自然と関わった経験が、意欲や関心、規範意識、人間関係能力の高さに関係があることが分かってきました。ただ、自然体験と言っても、何から始めたらいいのか分からないという方もいるかもしれませんね。子どもを楽しませなければと気負うとつらくなってしまうので、お父さんの方が楽しむくらいの心持ちで一歩を踏み出しましょう。
 

折しも現在、夏休み。今年は例年に比べて休み期間が短いですが、自然を楽しむにはぴったりの季節です。キャンプや登山、魚釣り、昆虫採取、水遊び…どうです、パパたちもわくわくしてきませんか。外遊び初心者の方は、道具がいらない散歩や星空観察から挑戦してみましょう。バーベキューの火おこしも立派な自然体験です。気軽にできるものや自分が好きなものから始めてみてください。
 

我が家の子どもたちは最近カブトムシに興味を持ち始めたので、一緒に虫取りを楽しんでいます。私は子どものころ、ひと夏で数百匹捕まえたこともありました。その経験を生かして捕れそうな木を教えたり、捕り方をアドバイスしたりして、子どもたちからは「名人」といううれしい称号をもらっています。カブトムシの大きさや色つやの違いを発見したり、前羽と後ろ羽があることに驚いたりする姿から、子どもたちの学びや成長を実感しています。
 

身近な自然は学びの宝庫です。ぜひお子さんと一緒に充実した夏休みを過ごしてくださいね。

（坂井市・ＮＰＯ法人おっとふぁーざー代表理事／舘直宏）