【ふくまむフレンズ】「『別に』『何でもない』と言う子どもの気持ち」について

取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利
この季節、「なんとなく嫌」「理由はわからないけれど、気分が晴れない」という声を子どもたちから聞くことが多いように感じます。
「最近うちの子、なんだか浮かない顔をしているな…」なんて心配に感じている方もおられるのでは。
聞いてみても理由を言わず、余計に心配になって…なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、「別に」「何でもない」と言う子どもの気持ちについて書いてみました。

以前このコラムでも書きましたが、うちの娘は「好きにしね」という言葉が大嫌いです。
私がつい口にしてしまって、娘の怒りが爆発したことも…(反省)。
一方、私の感情を揺さぶるのは、娘の「別に」や「どうせ○○って言うんやろ」という言葉です。
皆さんにも、言われるとつい感情的になってしまう言葉があるのではないでしょうか。
子どもが「別に」「何でもない」と言う背景には、
「話したくない」
「自分の気持ちをうまく言葉にできない」
「今はそっとしておいてほしい」
など、さまざまな理由が隠れています。本当は味方になってほしい時もあるかもしれません。
親としては心配だからこそ、正しいことを伝えたり、アドバイスをしたりしたくなりますよね。
でも、気持ちがいっぱいになっているときには、どんなに正しい言葉も、子どもの心に届かないことがあります。
私が心掛けているのは、あえて「しっかり聞こうとしない」という選択です。
もちろん、話は聞いています。
ただ、言葉の一つひとつに反応するのではなく、子どもの表情を観察してみたり、「嫌」という言葉を何回言ったかな、と数えてみたり。少しだけ気持ちに余裕を持って、ゆるく向き合うようにしてみてください。

こうすることでこちらがいたずらに心配になったり、イライラしたりするのを防ぐことができ、子どもといいバランスで向き合うことができるのです。
心理カウンセリングでも、相手の反応をある程度想定しておくことが大切です。
子どもが話してくれないことを想定しておけば、親も少し落ち着いて関われるようになります。
ただ、これはあくまで私なりの方法ですので、みなさんそれぞれのよいバランス、よい向き合い方を探ってみてくださいね。
ポイントは、話してくれないときも、無理に聞き出さなくていい。すぐに答えを出さなくてもいい。
話したくなったときに話せる関係でいること。よい距離をつくることも、大切な子育ての一つなのだと思います。
「別に…」。子どもがつれない時も「イラッと」せずに、心の中で「えいえいおー」ですよ~。
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