【ふくまむフレンズ】今の気持ちは? 心落ち着かないときの対処法
取材ライター
ふくまむフレンズ 公認心理師 やしろ恵利
みなさん、「六月病・七月病」という言葉を聞いたことありますか。
6月は祝日がない上、7月にかけてジメジメとした天気が多くなります。そうなると、心身ともに疲れやストレスがたまってしまいます。
今回のテーマは、そんなふうに心落ち着かないときの対処法「今の自分を知ろう」です。
▲心は日々揺れ動きますね
私自身も、心が不安定な時には娘とぶつかってしまったり、体調を崩したりします。
つい先日は、三女の学校遠足の集合場所まで車で送った際、時間がギリギリになってしまって…。
結果的に間に合いはしましたが、その直後から
「もっと早く家を出ていたら良かったのに」
「こんな混んでいるところを集合場所にするなんて」
「いつもと違う髪型にしたいからと、結ぶのに時間がかかったからだ」
とどんどん「責任転嫁」の考えが浮かんできてしまって、モヤモヤと心が不安定に。
いつもなら、「出る時間を前もって娘に伝えたらよかったな」「余裕をもって動けばよかった」と切り替えられるのですが、その朝にはどうしてもできなかったのです。
▲慌てて集合場所に向かう娘
さて、そんな時、みなさんはどうされますか。
私がこれまで子育てをしてきた中で見つけた解決策が、冒頭でもお話した、【今の自分の状態、感情を知る】考え方です。
心が落ち着かずイライラ、モヤモヤした時、
「今、自分はどんな気持ちだろう」と考えてみてください。
「そわそわしてる」「ざわついている」「他人を責めたい」
そんなふうに自分の心の中を見つめられたら、準備はOK。
「なーんにも問題はないよ、大丈夫」という言葉を頭の中で繰り返すようにしてみましょう。
前回お話したセルフハグや、ご自分でぎゅっと手を握りながら行うのもおすすめです。
私はこの時、「結果、間に合ったんだし、問題なーし。大丈夫」を繰り返しました。
何度も繰り返しているうちに、「娘も次はもう少し早く行こうと思うはず」「自分の好きな髪型で行けたし、一日気分いいだろうな」という考えが出てきました。
30分くらいで感情の切り替えができたように思います。
▲大丈夫、と心に言い聞かせている時の手
ここからは笑い話なのですが、遠足から帰ってきた娘は「朝全然余裕だったよ」とあっけらかん。その言葉に「なにが余裕だとー⁉」と、ちょっぴりイラっとしてしまいました。
感情は揺れ動きます。安定して生活できる日の方が少ないのかもしれません。そんな時は自分の今の心と会話してもらえるといいかなと考えています。
日々いろいろなことがありますが、みなさんもわたしも、えいえいおー!